理事長・校長のあいさつ
神港学園は大正14(1925)年に私立神港中学として産声を上げ、令和6(2024)年には創立100周年を迎える伝統校です。
今日までの学園の発展は、初代・大田保太郎理事長、大伴茂校長をはじめ多くの先人の方々の筆舌に尽くせぬご尽力の賜 と感謝しております。
さて、世界は今、経済をはじめさまざまな面でのグローバル化が進み、これからの日本は多様な価値観を持つ人々と共生していかなければなりません。また、人口減少、少子高齢化、地球環境問題などが進行する大きな転換点を迎えています。
さらに、急速に開発が進み社会に浸透しつつある人工知能AIは、ある面では人間の能力を上回るようなことも起こってきています。
科学技術の急速な発展をいかに社会が受け容れ、活用すべきなのかという新たな社会・経済・法規範の問題にも私たちは いま直面しています。
かつて人類が経験したことのないような規模とスピードで社会の変化が進んでいくであろうこれからの時代は、「今の大人 が経験したことのない、将来の変化を予測することが困難な時代」と言われています。
学校教育もすべてが新しい時代に対応できるよう、変わらなくてはならず、こうした時代を生き抜くための人づくりが求めら れています。
このような状況の中、本学園は積極的に教育改革を進めてまいりました。引き続き「勇気をもって、積極的に新しいことに挑 戦しようとする気概を育み、文武兼備を目指して、高い知性と健全な身体を培い、そして、礼儀を尊び、節度を重んじ、尊敬 される品性と態度を養う」ことを旨とした校訓「進取・錬磨・礼節」を掲げ、日々、倦まず弛まず努力を重ねていく所存です。
今後とも変わらぬご支援とご理解を賜りますようお願い申し上げます。
神港学園高等学校
理事長 植村 武雄
(小泉製麻株式会社取締役会長)
101年目のスタート
神港学園高等学校は2024年に創立100周年を迎えました。
本校は、個性尊重、実社会に適応できる全人的教育を目指し、地元篤志家の思いをもって設立されました。その後、地域に認められ、社会に貢献できる人材の育成を図る学校として歴史を重ね、現在は4つのコースをもつ男女共学校として周知されるようになってきました。
本校は神戸の中心地にあり、利便性が高く、閑静な住宅街の中にあるため学習環境は整っていますが、グラウンドが離れた場所にあるなど決して恵まれているとはいえない部分もあります。しかし、教職員・生徒の努力と知恵で工夫を重ね、部活動においても全国大会が常連となった空手道、柔道をはじめとして県大会上位に入る複数の部活動により活気あふれる学校となっています。
本校の特徴としましては、丁寧なキャリア教育を行うことで難関大学から就職まで幅広い生徒の要望に応じた進路指導があげられます。今年は101年目のスタートとして、生徒が生き生きと活動できる、また自ら考え行動し進路選択ができる力を育成する学校を目指し、生徒の実情と要望に適した柔軟なカリキュラム編成の構築と校則の見直しを進めて参ります。
生徒たちが将来予測不能な社会を生き抜くために、生徒に寄り添い、安全安心な学校生活と共に将来を見据えた特色ある教育を展開する学校として「NEVER STOP CHALLENGING~可能性は無限大~」のスローガンのもと、挑戦し続ける生徒を育成していきます。
ホームページをご覧の皆様におかれましては101年目の神港学園の変化を感じていただき、今後ともご支援賜りますようお願い申し上げご挨拶とさせていただきます。
神港学園高等学校
校長 若浦直樹
校章の由来
旧制神港中学創立(大正14年)の際、「 扇の港 」 という別名をもつ国際港神戸にちなんで、 扇形に 「 中 」 の字をかたどった。昭和23年、新制高校へ移行の際、 「 神 」 の字を扇形に、その中央に 「 高 」 の字を 浮き出させたものを制定した。
沿革
自由を尊重する校風のもと 生徒自身が成長を実感できる環境を整えています。
本学園は1925年(大正14年)の設立当初より時代に先駆け、「画一主義の打破」「個性の尊重」を念頭に据えた自由主義教育に果敢に取り組んでまいりました。
創立90周年を迎えた今日においても、この建学の精神・教育方針にはいささかの揺るぎもなく、次代を創造する若い力の真摯な育成に日々邁進しています。
| 大正14年 | 3月 | 各種学校令による私立神港中学の設立 認可(創設代表者 太田保太郎) |
| 4月 | 大伴茂校長(初代)就任 |
| 昭和2年 | 1月 | 財団法人神港中学としての組織が成る |
| 4月 | 神戸区北長狭通4丁目市立神戸第三神港商業校舎の一部を分教室とし借受 |
| 昭和3年 | 5月 | 中学校令による「神港中学校」の開校 |
| 昭和4年 | 4月 | 芥川梅治郎校長(第2代)就任 |
| 昭和5年 | 2月 | 末久喜十郎校長(第3代)就任 |
| 昭和7年 | | 竹馬隼三郎理事長(第2代)就任 |
| 昭和7年 | 6月 | 小森慶助校長(第4代)就任 |
| 昭和8年 | 12月 | 神戸区山本通4丁目旧神戸女学院高等女学校跡の校舎に移転 |
| 昭和13年 | 7月 | 山本通4丁目108番地の2の旧神戸女学院高等女学校講堂並びに付近の敷地を買収 |
| 8月 | 安井清雄校長(第5代)就任 |
| 昭和16年 | | 西川荘三理事長(第3代)就任 |
| 昭和20年 | 4月 | 永田良介理事長(第4代)就任 |
| 昭和21年 | 2月 | 片瀬孝平校長(第6代)就任 |
| 昭和23年 | 7月 | 学制改革により兵庫県神港高等学校・神港中学校に改編する |
| 9月 | 竹馬凖之助理事長(第5代)就任 |
| 12月 | 酒井栄太郎校長(第7代)就任 |
| 昭和24年 | 3月 | 兵庫県神港高等学校、第1回卒業式挙行高等学校校旗を制定 |
| 昭和25年 | 12月 | 学校法人神港学園と改組する |
| 昭和26年 | 2月 | 校歌制定 |
| 昭和27年 | 2月 | 隣接建物およびその敷地を買収 |
| 昭和28年 | 3月 | 神港学園商業高等学校(定時制)の設立認可 |
| 昭和29年 | 11月 | 創立30周年記念式典挙行 |
| 昭和30年 | 4月 | 中学校生徒募集停止 |
| 昭和34年 | 12月 | 南校舎竣工 |
| 昭和35年 | 3月 | 東校舎竣工 |
| 昭和38年 | 2月 | 北校舎竣工 |
| 4月 | 中田光雄校長(第8代)就任 |
| 昭和39年 | 3月 | 北校舎4階増築 西側校地1,209㎡を買収 神港学園商業高等学校廃校 |
| 10月 | 講堂兼体育館竣工 |
| 11月 | 創立40周年記念式典挙行 |
| 昭和40年 | 8月 | 校庭のアスファルト舗装完成 |
| 昭和42年 | 3月 | 第2グラウンド用地として兵庫区山田町上谷上に34,610㎡の土地を買収 |
| 11月 | 大池グラウンド整地(第1期工事) 完了 |
| 昭和43年 | 10月 | 大池グラウンド整地(第2期工事) 完了 |
| 昭和44年 | 9月 | 大池合宿所竣工 |
| 昭和45年 | 4月 | 本崎淹己校長(第9代)就任 |
| 昭和47年 | 4月 | 安達平七郎校長(第10代)就任 |
| 6月 | 創立50周年記念事業としてプール竣工 |
| 昭和49年 | 10月 | 創立50周年記念式典挙行 |
| 昭和50年 | 4月 | 杢谷舜造校長(第11代)就任 |
| 昭和54年 | 6月 | 図書室拡張 |
| 昭和56年 | 4月 | 多田健一校長(第12代)就任 |
| 8月 | 大池グラウンドのスタンド・国旗掲揚台完成 |
| 昭和58年 | 2月 | 創立60周年記念事業として西校舎竣工 |
| 昭和59年 | 4月 | 学校規模26学級 |
| 5月 | 創立60周年記念式典挙行 「神港学園神港高等学校」と校名変更 |
| 6月 | 鬼塚喜八郎理事長(第6代)就任 |
| 9月 | 大池グラウンド拡張 |
| 昭和61年 | 3月 | 食堂移転改築 |
| 平成3年 | 2月 | 卒業式表彰に金星会賞加わる |
| 4月 | 西海重雄校長(第13代)就任 |
| 平成5年 | 9月 | 第1回海外修学旅行(韓国) |
| 平成6年 | 2月 | 情報処理教室整備 |
| 5月 | 創立70周年記念式典挙行 |
| 9月 | 第2回海外修学旅行(オーストラリア) |
| 平成7年 | 1月 | 阪神・淡路大震災で被災 |
| 平成8年 | 4月 | 濱名幸雄校長(第14代)就任 |
| 9月 | 第3回海外修学旅行(オーストラリア) |
| 11月 | 大池合宿所移築 |
| 平成9年 | 9月 | 第4回海外修学旅行(オーストラリア) 体育大会震災後2年ぶり再開(大池グラウンド) |
| 平成11年 | 3月 | 第5回海外修学旅行(カナダ) |
| 9月 | 第6回海外修学旅行(オーストラリア) |
| 平成12年 | 8月 | 体育館改修 |
| 9月 | 情報処理教室パソコン新機種導入 |
| 平成13年 | 1月 | マラソン大会震災後7年ぶり再開 |
| 3月 | 第7回海外修学旅行(オーストラリア) |
| 4月 | 特進コース設置、進路指導室整備 |
| 5月 | 校名サインボード新調 |
| 平成14年 | 4月 | 学校週5日制の導入 |
| 8月 | 東校舎空調設備完備 |
| 平成15年 | 3月 | 第8回海外修学旅行(オーストラリア) |
| 4月 | 視聴覚教室整備 |
| 平成16年 | 2月 | 豊田稔校長(第15代)就任 |
| 4月 | 特進コースに男女共学制導入 HP開設 |
| 5月 | 創立80周年記念式典挙行 校舎全館空調設備の完備 |
| 平成17年 | 4月 | 図書室コンピュータシステム導入 |
| 平成18年 | 8月 | 体育館床改修 食堂内装改修 防犯カメラ設置・機械警備設置 |
| 12月 | 耐震調査完了 |
| 平成19年 | 3月 | 第1回女子生徒卒業 第9回海外修学旅行(オーストラリア) |
| 8月 | AED設置・防犯カメラ増設 剣道場床改修 |
| 12月 | 植村武雄理事長(第7代)就任 |
| 平成20年 | 3月 | 第10回海外修学旅行(オーストラリア) |
| 8月 | 南校舎耐震改修 |
| 12月 | 南校舎塗装 |
| 平成21年 | 4月 | 進学コース設置(男女共学制) |
| 8月 | 西校舎塗装 校内LAN導入 |
| 平成22年 | 3月 | 第11回海外修学旅行(オーストラリア) |
| 8月 | 北校舎・体育館耐震改修 北校舎塗装改修 |
| 平成23年 | 3月 | 生物教室を普通教室に改装 |
| 8月 | 化学教室改装 体育館トイレ改修 |
| 12月 | 中庭舗装改修 |
| 平成24年 | 3月 | 第12回海外修学旅行(香港・マカオ) 北校舎間切取替 |
| 8月 | HPリニューアル 体育館LED照明導入 情報処理教室パソコン新機種導入 |
| 平成25年 | 3月 | 第13回海外修学旅行(バリ島) |
| 8月 | 消防設備更新 体育館内塗装 体育館大型スクリーン更新 |
| 12月 | 北校舎内塗装 |
| 平成26年 | 1月 | 大池野球場排水工事 |
| 3月 | 第14回海外修学旅行(シンガポール・マレーシア) |
| 4月 | 増尾禮二校長(第16代)就任 |
| 5月 | 創立90周年記念式典挙行 |
| 平成27年 | 3月 | 第15回海外修学旅行(シンガポール・マレーシア) |
| 4月 | 副校長職を設置 |
| 5月 | ICT教育導入 |
| 9月 | 留学生受け入れ |
| 10月 | ALT招聘 |
| 平成28年 | 3月 | 第16回海外修学旅行(シンガポール・マレーシア) |
| 4月 | トップアスリートコース設置(男女共学制) |
| 8月 | 食堂改修 全館LED化 |
| 平成29年 | 3月 | 第17回海外修学旅行(ロサンゼルス) |
| 4月 | 「神港学園高等学校」と校名変更 総合コースを「総合進学コース」にコース名変更 |
| 平成30年 | 3月 | 第18回海外修学旅行(ロサンゼルス) |
| 12月 | 大池サッカー場LED照明導入 |
| 平成31年 | 3月 | 第19回海外修学旅行(ロサンゼルス) |
| 4月 | 中野憲二校長(第17代)就任 |
| 令和元年 | 8月 | 女子更衣室新設 T&Sルーム・学習室の整備 |
| 9月 | 情報処理教室ICT機器更新 |
| 10月 | バスケットゴール更新(電動化) |
| 令和2年 | 4月 | 全コース男女共学化 |
| 7月 | 体育館他体育施設エアコン設置 |
| 12月 | GIGAスクールネットワーク環境設備 |
| 令和3年 | 8月 | 全教室にプロジェクター設置 |
| 令和5年 | 8月 | 教室・音楽教室の床の張り替え |
| 12月 | 大池グラウンド野球場LED照明に交換 |
| 令和6年 | 3月 | 全教室の空調を交換 |
| 4月 | 全教室の机・椅子更新 |
| 5月 | 創立100周年記念式典挙行 |
| 令和7年 | 4月 | 若浦直樹校長(第18代)就任 |
神港学園
いじめ防止基本方針
平成26年5月16日施行
令和2年10月7日改訂
神港学園高等学校
1 基本方針
本校は、神戸市の中心地に位置し、国際都市神戸の魅力を感じられる恵まれた環境のなかで「生きる力」を育む教育を行っている。
本学園の100年の伝統、のびやかな校風、一人一人の個性を大切にする教育指導を行うなかで、「いじめ」 については、これらの教育活動を踏まえ、学校全体で「いじめ」の防止・早期発見に取り組むとともに、「いじめ」 が発覚した場合には適切、迅速に対応する。
すべての教育活動を通じ「いじめ」防止、撲滅を生徒、保護者に啓発する。
2 いじめ防止への基本的な取組について(指導体制・活動組織内容)
学校にいじめ対応チームを置く。
いじめ対応チームは、校長、副校長、教頭、主幹教諭、生徒指導部長、学年主任各学年生徒
指導部、担任、養護教諭、生徒相談係、スクールカウンセラーで構成する。
①いじめの未然防止
・クラスや部活動を軸に、人権尊重の精神にもとづき継続的な働きかけを行う(授業・部活動の改善)
・教育相談体制の充実 。 専属 スクールカウンセラーによる面談・全校教育相談)
・関係機関(児童相談所・警察等)の協力による講演等の実施。
・全校・学年集会等でいじめ防止等を生徒全体に啓発する。
②いじめの早期発見
・いじめに関する調査の実施
(年3回のいじめアンケート調査)
・SOS メール(インターネットメールを通じての相談)の実施。
・普段からの家庭との連帯や 協力関係の構築 。
・心配な様子が見られる生徒に対しての個人面談の実施
③いじめに対する措置
<被害生徒への対応>
・被害者生徒を最優先しその生徒の安全を確保する。(被害生徒から適切な情報提供と支援内容の説明)
・迅速な情報収集から全容を把握する事実確認。(複数の教員による 聞き取り調査)
・担任・学年主任・学年教員・生徒指導部・養護教諭・ スクールカウンセラー等での相談支援(心のケア)
<被害生徒保護者への対応>
・事実を迅速に伝える
・共感的理解と対応を前提に、保護者の心情や要望を十分聴いた上で、学校の指導方針や解決策について説明し、家庭と連携・協力して根本的な解決を図る。加害生徒への対応
<加害生徒への対応>
・相手の苦しみを理解させる指導(被害生徒の立場に立たせ根気強く指導する)
・自分の行為と自分自身を見つめさせる指導(必要に応じて、出席停止等により自宅にて反省させる時間を設ける)
・人間関係の修復とその維持を適切に実行させる指導(被害生徒との溝が埋まるまで根気強く指導する)
<全ての生徒・保護者に対して>
・いじめ問題により不安感が広がったり、深刻な影響が心配される場合、または いじめをめぐる情報が錯綜し混乱をきたす恐れのある場合には、統一ホームルームや保護者会を開催することがある。
<注意事項>
・ 家庭への情報提供等については、関係生徒・保護者 個人情報の取り扱いに十分留意し適切に行う。